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ブログのエントリで CC BY-SA の写真を使ったら、そのエントリにも同一ライセンスを適用すべきか

たとえばトリミングしたりカラー写真をモノクロ化したりなど、 そういう一般的な加工処理を行わず、ただ単にリサイズした程度、とします (ブログのレイアウトに合わせたリサイズは 「 他の媒体及び形式で本作品を利用するのに技術的に必要な変更 」 に該当すると思われるので、たぶんセーフ)。
また、本文の内容と関係のある写真を使っているとします。

結論: 「自分にはよく分からなかったので著作権法とかに詳しい人お願いします」

ブログで CC の写真を使う人もちらほら見かけるようになりましたし、 気になる人も多いんじゃないでしょうか。

「グレーっぽいところには近寄らない・避けて通る」のも普通に賢明かと思います。

以下メモ。


クリエイティブ・コモンズ リーガル・コード アトリビューション―シェアアライク 2.1から引用:

「二次的著作物」とは、著作物を翻訳し、編曲し、若しくは変形し、または脚色し、映画化し、 その他翻案することにより創作した著作物をいう。
ただし、編集著作物又はデータベースの著作物
(以下、この二つを併せて「編集著作物等」という。)
を構成する著作物は、二次的著作物とみなされない。

図で示すとこんなでしょうか。灰色の部分だとアウト。

図1

先に後半部分を検討します。 「加工を加えていない写真と自分で書いた文章を組み合わせただけのもの = 編集著作物」 なのかどうか。
(データベースの著作物でないのは自明だと思うので省略)

編集著作物」とは何か。 これは著作権法で使われている用語のようです。
データベース以外の編集物(著作権法上単に「編集物」という)で、 その素材の選択又は配列によつて創作性を有するものは、著作物として保護する(12条1項) 」 とのこと。 Wikipedia 「著作物」 からコピペ。
著作権法の正規の条文(?)はこっち

編集著作物ではなさそう。 だとすれば、この場合は上記引用文後半の但し書きは気にしなくて良さそうです。

次に前半部分を検討してみます。 「翻訳、編曲、変形、脚色、映画化、その他翻案」のうち、「脚色」があやしい。 「写真と文章を組み合わせる」のは「脚色」に該当するんでしょうか。 該当するならここでアウトです。 写真の利用をあきらめるか、写真と同じライセンスをエントリにも適用するか 選ばなければいけません(もしくは著作権者に連絡を取って独自に許諾を得る手もあります)。


という訳で、自分なりに調べてはみましたがあんまり自信ないです。詳しい人お願いします。

追記 2007-09-25

shidhoさんのはてブコメント(2007-09-24):

著作権 CC BY-SAの第5条iを読めば適用外なのが分かると思うんだが、ブログのエントリは編集著作物ではない、という主張かしら。/一般的なブログは編集著作物だと思うんだが。

「ブログのエントリは編集著作物ではない、という主張」ではないです。

クリエイティブ・コモンズ リーガル・コード アトリビューション―シェアアライク 2.1から:

i. 本条の制限は、
本作品又はその二次的著作物が編集著作物等に組み込まれた場合にも、
その組み込まれた作品に関しては適用される。
しかし、本作品又はその二次的著作物が組み込まれた編集著作物等そのものは、 この利用許諾の条項に従う必要はない。

この部分見落としてました。 それに、エントリを構成する個々の要素(文章・写真)のライセンスと それらを含むエントリそのもののライセンスは別に考える、 というところがよく分かってませんでした。 また、そもそも「編集著作物」という用語自体になじみがなかったので、 トンチンカンな話になっているとしたらそのせいです。

「(写真の変形の有無に関わらず) 写真と文章を一緒に並べただけのエントリ=編集著作物」ということであれば、 そのエントリは同一ライセンスを継承しなくて良いということになりそうですね。

今までの自分の認識では BY-SA の写真を使ったらそのエントリも 同一ライセンスを継承しなければいけないと(なんとなく)思ってました (上の記述が懐疑的な流れになってるのはそのためです)。 ご指摘ありがとうございました。理解が深まりました。

で、あとは「写真と文章を一緒に並べただけのもの(ブログのエントリ)=編集著作物」なのかどうかという点。 ざっとググって検索結果を見たところ「ブログのエントリ=編集著作物」ということで 良さそうなんですが、具体的に「ブログのエントリ=編集著作物である!」と断言してる 記述も見つけられず……なので、保留。

あと上の図はちょっと違ってる気がしてきたので 新たに表にしてみました。 こっちの方がすっきりしてると思います。

表1

編集著作物
(=ブログのエントリ?)
or
データベースの著作物
写真単体
加工
なし
(a)
継承しなくていい
(c)
元の作品そのままなので
ライセンスもそのまま
加工
あり
(b)
継承しなくていい
(d)
継承しなければいけない
(二次的著作物)

追記 2007-10-01

具体例があった方が分かりやすそうだと思ってサンプル作ってみました。

自分で書いた文章と CC BY-SA の写真から成るブログエントリの例

Creative Commons License
This Work is licensed under a Creative Commons Attribution 3.0 License.

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参考(外部リンク)

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コメント

  1. a #- |
  2. 2009/01/28(水) 06:42:16 |
  3. URL
  4. [ 編集]
 私の個人的見解ですが

ここでは便宜的に本来は別物である編集著作物とデータベースの著作物は同義語とします。

週刊少年ジャンプの雑誌全体=編集著作物
NARUTO=編集著作物ではない著作物
BLEACH=編集著作物ではない著作物

Aさんのブログ全体=編集著作物
Aさんのブログの個々(個別)のエントリ=編集著作物ではない著作物(同一エントリの中に多数のテーマの異なる章や節があるケースなどのエントリの形態によってはそのエントリ全体についてのみ編集著作物であると判断されるケースもあるかとは思いますが当該写真等を使用したことに対する感想文などのコメントなどについては著作権法32条の引用などは別問題として編集著作物ではない著作物だとおもいます)

と解釈しておりますが
究極的には裁判官の判断になるかと思います。
  1. sonota #X9FshhZ2 |
  2. 2009/01/29(木) 23:11:22 |
  3. URL
  4. [ 編集]
分かりやすい例と説明ありがとうございます。やはり具体例があると自分みたいな素人にも分かりやすくて良いですね。参考にさせてもらいます。

>究極的には裁判官の判断になるかと思います。
裁判してみないと分からないようなグレーなケースはともかく、専門家でなくても白と灰色の境界が判断できれば、「継承しなければいけないかどうか分からないからやっぱりやめよう」みたいなもったいないケースや「継承しなくてもいいと思っていたが実はライセンス違反だった」という不幸なケースを減らせると思うんですよね……
  1. a #- |
  2. 2009/04/07(火) 19:23:53 |
  3. URL
  4. [ 編集]
http://www.netlaw.co.jp/hanrei/youzien_620318.html

http://www.law.co.jp/okamura/copylaw/chyo07.htm

ブログのエントリうんぬんではなくて
実態が編集著作物にあたるかどうかがポイントになるかと思われます。
  1. a #- |
  2. 2009/04/07(火) 19:54:36 |
  3. URL
  4. [ 編集]
http://www.sekidou.com/articles/pamphlet.shtml

このような判例もあります。
  1. sonota #X9FshhZ2 |
  2. 2009/04/09(木) 01:27:46 |
  3. URL
  4. [ 編集]
情報ありがとうございます。
法律関係の文書をあまり読んだことがないので、じっくり読ませてもらおうと思います。

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